誰かに言われた何気ない一言が、心にグサッと刺さって、いつまでも抜けないことってありませんか?
たとえば、
- 「なんでそんなこともできないの?」
- 「太った?」
- 「もっと頑張ったら?」
相手は軽い気持ちで言ったのに、自分の中ではずっと響き続ける。
人は誰でも「何気ない言葉」に深く反応してしまうことがあります。
相手には悪気がなくても、自分の心には重く残る。
この現象の背景には、脳の働きと心理的フィルターがあります。
気になる方は読み進めてみてください^^
■なぜ一言が刺さるのか?
① 脳の仕組み(扁桃体の役割)
脳には「扁桃体」という“危険を感知する警報器”があります。
もともとは「ライオンに襲われそう!」といった生命の危機に反応するものですが、現代では 「言葉」も脅威として処理されることがあります。
- 「バカじゃないの?」 → 扁桃体が「危険!」と反応
- 結果、心拍数が上がったり、強い不快感が残ったりする
つまり、“刺さった言葉=脳が危険信号として誤作動を起こしている状態”です。
② 心理的フィルター(NLPの前提)
NLPでは、人は「信念フィルター」を通して世界を見ていると考えます。
これは過去の経験や価値観によって形づくられた“心のメガネ”のようなもの。
- 「私は役に立たない」という信念 →
「もっと頑張ったら?」が「やっぱり私はダメなんだ」と解釈される - 「私は信頼されている」という信念 →
「もっと頑張ったら?」が「期待されている」と受け止められる
同じ言葉でも、受け取り方は100%主観によって変わります。
③ 記憶の仕組み(フラッシュバルブ効果)
強い感情が伴う出来事は、記憶に残りやすいという心理学の現象があります。
これを「フラッシュバルブ記憶」と呼びます。
つまり、刺さった一言は「感情を伴った出来事」として脳に刻まれ、何度も思い出されてしまうのです。
■ 刺さった言葉を抜くための方法
では、どうすれば心に刺さった“トゲ”を抜けるのでしょうか。
ここで役立つのが、NLPと心理学を活用した3つのステップです。
① 言葉を「ただの音」に変換する
頭の中で繰り返すと意味が強化されます。
そこで「意味」ではなく「音」として処理します。
例:
「ダメだな」 → 「ダ・メ・ダ・ナ」という単なる音の列にする
→ 感情との結びつきが弱まる
② 言葉のイメージを変える(NLPテクニック)
頭の中に浮かぶ言葉の「イメージ」を変えてみます。
- 音量を小さくする
- 速回しにする
- 面白いキャラクターの声に変える
例:上司の怒鳴り声 → ミッキーが甲高い声で言っている
→ 感情の重みが抜ける
③ 分析する
「なぜその言葉が自分に刺さったのか?」を分析してみます。
- 「私は〇〇だから」と思っていた部分に触れられた?
- 「認められたい」という欲求があった?
自分の信念を特定すると、言葉が“相手の意図”ではなく“自分の内側の反応”だったと理解できます。
その瞬間、相手の言葉から自由になれるのです。
■ まとめ
- 一言が刺さるのは「扁桃体の警報反応」と「信念フィルター」のせい
- 感情が伴うと記憶が強化され、何度も思い出されてしまう
- 刺さった言葉を抜く方法は
① 言葉をただの音に変換する
②言葉の イメージを変える
③ 分析する
言葉のトゲは、相手が差し込んだものではなく、自分のフィルターに引っかかった結果です。
私もこのことを知るまでは自分が傷つく言葉を言った相手が「性格が悪い」とか「自分のことが嫌いなんだ」と思っていました。
でも、そうではなくて自分の過去の経験から作り出されたフィルターに刺さっていただけだと気が付きました。
仕組みを知り、上記の方法を試すことで心に刺さった状態から解放されていきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました^^
少しでもお役に立てたらうれしく思います♪
また次の記事でお会いしましょう✨
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