たとえば、上司に注意された、友達に冷たくされた──
その出来事を頭の中で何度もリピート再生してしまう…。
なんて経験はありませんか?
思い当たる方、興味がある方はぜひ読み進めてみてください^^
出来事そのもの(=事実)には、感情はついていません。
しかし私たちは、出来事を見た瞬間に「意味づけ(=解釈)」を自動でつけているんです。
たとえば👇
- 上司に注意された(事実)
↓ - 「私はダメな人だ」「嫌われたんだ」(解釈)
↓ - 恥ずかしい・悲しい・もう頑張れない(感情)
このように、「出来事 → 解釈 → 感情 → 行動」という流れで
“感情の連鎖”が起きます。
出来事(Fact)
│
▼
脳の中で“意味づけ”が生まれる(Interpretation)
│
▼
感情が反応する(Emotion)
│
▼
行動・態度が変わる(Behavior)
例えば、
出来事:上司に注意された
↓
解釈:「嫌われた」「期待されてない」
↓
感情:落ち込む、自己否定
↓
行動:話しかけなくなる、ミスを恐れて動けない
この連鎖は、実は脳の“自動プログラム”によって起こっています。
1️⃣ 出来事はただの“事実”
「上司に注意された」というのは、起きた事実そのものです。
この段階ではまだ、感情はありません。
でも脳は一瞬でその出来事を「自分にとって何を意味するのか?」と意味づけしようとします。
2️⃣ 脳が“意味づけ”を作り出す
脳は過去の記憶・経験・価値観をもとに、
自動的に「嫌われた」「期待されてない」といった解釈のフィルターをかけます。
このフィルターには次の3つの心理プロセスが働いています👇
| プロセス | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| 削除 | 一部の情報だけを拾う | 相手の表情だけを見て「怒ってる」と思い込む |
| 歪曲 | 自分の都合で意味を変える | 注意=否定と受け取る |
| 一般化 | 一部を全体化してしまう | 1回の注意=「自分はダメな人間」 |
3️⃣ 意味づけが「感情」を生む
脳が作ったストーリー(=解釈)を、現実と同じように感じてしまうため、
実際には“怒られた”のではなくても、“怒られたように感じる”状態になります。
すると感情は、恥ずかしい・悲しい・不安などのネガティブモードに入り、
「行動(=話しかけない、避ける)」へと繋がります。
このサイクルが何度も回ることで、
「嫌われる → 落ち込む → 距離を取る → 相手が話しかけにくくなる → さらに嫌われた気がする」
という自己実現のループ(self-fulfilling prophecy)が起こるのです。
🌱どうすれば止められる?
ポイントは “出来事”と“解釈”を切り離す意識を持つこと。
次に嫌な出来事があった時は、
まず一呼吸おいて、心の中でこうつぶやいてください👇
「これは“出来事”? それとも“私の解釈”?」
この問いを習慣にすることで、
“自動反応”が“選択的な反応”に変わります。
それが、引きずらない自分への第一歩です🌿
最後まで読んでくださりありがとうございました^^
少しでも何かのお役に立てたらうれしく思います。
また次回のブログでお会いしましょう✨
コメントを残す